キャリブレーションは、カラー管理の中でも特に重要な色調補正作業です。キャリブレーションを行うことで、他の機器で入力した色を本機が正しく出力できます。
キャリブレーションには、以下の2種類があります。
Color Centroのコントローラーキャリブレーションでは、以下のことができます。
測定用チャートの印刷
測色器によるチャートの測定
キャリブレーションデータの作成
キャリブレーションデータをイメージコントローラーに登録
スクリーンの種類ごとに各用紙種類のキャリブレーションデータの作成
本機の状態や環境に応じて適切なキャリブレーションを登録してください。
以下のプリントジョブを印刷するとき、イメージコントローラーに登録された最新のキャリブレーションデータが適用されます。
通常のキャリブレーションは、現在出力している各単色(CMYK)の濃度を測定して、キャリブレーションデータを作成します。プロファイルを再作成せずに、そのデータを基に色調を補正します。
安定したカラー出力を維持するために日常的に行ってください。
本機には、通常のキャリブレーションとして以下の方法があります。
[出力紙濃度調整]:本機の機能を使用した自動調整([基本設定]の手順2)と手動調整([出力紙濃度手動調整])
[キャリブレーション]:Color Centroを使用した手動調整
[出力紙濃度調整]とColor Centroでの測色器を使ったキャリブレーションの精度は同等です。
高度なキャリブレーションは、プロファイルの再作成でしか対応できなかった色調補正を各単色(CMYK)の濃度補正以外の方法で行います。
高度なキャリブレーションは、以下のような場合に行ってください。
機械が置かれている環境(気温や湿度など)の変化があるとき
複数の機械で同様の色調で出力したいとき
Color Centroの高度なキャリブレーションには、以下の方法があります。
Exact Colorは、プロファイルを補正します。
各単色(CMYK)の再現だけでなく、混色(2色または3色を混ぜたときの色やグレーバランス)の再現も補正します。そのため、通常のキャリブレーションよりも高い精度で色調補正ができます。
以下のような場合にExact Colorを使用してください。
2か月~3か月に1回
プロファイルの精度を向上したいとき
本機が複数台ある場合に、機器間の色の再現性を合わせたいとき
G7キャリブレーションは、Ideallianceが展開しているグレーバランスを制御するキャリブレーション方法です。各単色(CMYK)を1次元カーブとし、カーブ調整をします。グレーバランスを制御することで、さまざまな印刷方式で共通のグレーを再現できるようにします。
以下のような場合にG7キャリブレーションを使用してください。
2か月~3か月に1回
本機が複数台ある場合に、機器間のグレーの再現性を合わせたいとき
G7キャリブレーションに切替える場合は、以下の点に注意してください。