リアルタイムVDP照合機能
概要
VDP印刷データのCSVファイルと実際の印刷物をリアルタイム照合することで、数値やバーコードのバリアブル印刷が正しく行われたかどうかを自動的に検品できます。
A: VDP印刷データ
B: CSV（可変データ＋位置データ）
C: 比較
D: 印刷物（スキャンデータ）
E: インポート（CSVデータ）
重要
この機能を使用するには、以下のオプションが必要です。
- VDPデータ比較アップグレードキット UK-312
参考
- 自動検品を行わずに、VDPデータ比較のみ行うことができます。
- 自動検品とVDPデータ比較機能は併用できます。
設定手順（照合するCSVファイルを準備する）
照合するCSVファイルが、以下のフォーマットになっていることを確認します。
番号 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
1 | Setting Quantity | ジョブ全体に関わる設定の項目数を入力します。 「Ascending or Descending Order」のみ設定する場合は1を入力します。「JobName」、「Ascending or Descending Order」の2つを設定する場合は2を入力します。 |
2 | JobName | リアルタイム照合を行う印刷ジョブ名を入力します。 「JobName」を設定すると、実際の印刷ジョブ名と「JobName」の値が一致するものに対して、リアルタイム照合を行えます。 「JobName」を設定しない場合は、「JobName」の項目ごと削除します。その場合、照合元のCSVファイル名と実際の印刷ジョブ名を同一にして、ジョブを印刷することでリアルタイム照合が行えます。 実際の印刷ジョブ名に拡張子が含まれている場合（例：XXX.pdf）は、照合元のCSVファイル名にも拡張子を含ませます（例：XXX.pdf.csv）。
|
3 | Ascending or Descending Order | 数値が変化する順序です。 0：昇順 1：降順
|
4 | Page | 照合対象となるページ番号です。 1 ～ 200000 の範囲で設定します。 |
Area No. | 領域番号です。1 ～ 30の範囲で設定します。 | |
CODE | コード種類です。0か1を設定します。 0：数字のみ 1：バーコード（2Dコード含む） | |
Expected value | デコード期待結果です。読取った数値が、この値と一致している場合は、問題なしとなります。
| |
START_X | X座標の開始点です。0 ～ 330（1 mm単位）の範囲で設定します。 原稿（RIP）画像で天方向を上とし、左上を原点基準としてXY座標を指定します。 | |
 | ||
END_X | X座標の終了点です。1 ～ 331（1 mm単位）の範囲で設定します。 | |
START_Y | Y座標の開始点です。0 ～ 487（1 mm単位）の範囲で設定します。 | |
END_Y | Y座標の終了点です。0 ～ 488（1 mm単位）の範囲で設定します。 | |
ROT | デコード領域の画像の向きです。 0：上向き 1：左向き 2：下向き 3：右向き | |
TYPE | 以下の種類に対応しています。 1：Code 39 2：Code 128 3：JAN(EAN) 5：ITF 6：NW-7 7：Code 93 8：UPC 18：GS1-128 65：QR Code 66：PDF417 67：Aztec Code 68：Data Matrix ECC 200 75：QR Code（白抜き） | |
Assign | 本項目は空欄にしてください。 |
重要
- CSVファイルを表計算ソフトで編集する場合、文字コードをUTF-8に設定して保存してください。
設定手順（CSVファイルをアップロードする）
照合するCSVファイルを、紙面検査ユニット UK-301のWeb Utilitiesから本機にアップロードします。
重要
- EdgeなどMicrosoft製ブラウザーを使用してCSVファイルをアップロードする場合は、[インターネットオプション]のセキュリティタブを開き、[レベルのカスタマイズ]内にある[サーバーにファイルをアップロードするときにはローカルディレクトリのパスを含める]を[無効にする]に設定してください。この設定を変更しないと、アップロードが失敗する可能性があります。
1
ブラウザーを起動します。
Web Utilitiesのブラウザーの動作環境について詳しくは、Web Utilitiesをごらんください。
2
アドレスバーに「http://<紙面検査ユニット UK-301のIPアドレス>/」を入力します。
たとえば、紙面検査ユニット UK-301のIPアドレスが192.168.1.20の場合は、「http://192.168.1.20/」と入力します。
重要
- [自動検品NIC設定]から紙面検査ユニット UK-301のIPアドレスを事前に設定する必要があります。
3
[Enter]を押します。
紙面検査ユニット UK-301のWeb Utilitiesのトップ画面が表示されます。
4
[リアルタイム照合元ファイル一覧]をクリックします。
5
[Upload]をクリックします。
6
[Choose File]をクリックしてファイルを選択します。
7
[アップロード]をクリックします。
選択したCSVファイルが本機にアップロードされます。
設定手順（プリントジョブを一時保存して実行する）
ジョブを実行して、CSVファイルに入力したデコード期待結果と印刷物を照合します。
手順について詳しくは、新しく基準画像を作成し、自動検品する または既に作成した基準画像を選択し、自動検品するをごらんください。
参考
- 自動検品を行わない場合、自動検品関連の設定は不要です。
- リアルタイム照合を実行するための条件は、照合元のCSVファイルで設定します。詳しくは設定手順（照合するCSVファイルを準備する）をごらんください。
設定手順（ジョブ終了に照合結果を確認する）
紙面検査ユニット UK-301のWeb Utilitiesの[リアルタイム照合元ファイル一覧]で照合結果が確認できます。
1
ブラウザーを起動します。
Web Utilitiesのブラウザーの動作環境について詳しくは、Web Utilitiesをごらんください。
2
アドレスバーに「http://<紙面検査ユニット UK-301のIPアドレス>/」を入力します。
たとえば、紙面検査ユニット UK-301のIPアドレスが192.168.1.20の場合は、「http://192.168.1.20/」と入力します。
重要
- [自動検品NIC設定]から紙面検査ユニット UK-301のIPアドレスを事前に設定する必要があります。
3
[Enter]を押します。
紙面検査ユニット UK-301のWeb Utilitiesのトップ画面が表示されます。
4
[リアルタイム照合結果ファイル一覧]をクリックします。
リアルタイム照合結果ファイル一覧画面が表示されます。
5
検査結果が[照合不一致]の場合は、[Report]をクリックします。
照合不一致レポート画面が表示されます。
6
内容を確認します。
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