ツール:Measure – チャートの測定
概要
「Measure」ツールは各種チャートの測定に使用します。ユーザーが「Measure」ツールを直接呼び出した場合、チャートを自由に選択できます。それに対してワークフローから測定を呼び出す場合は、通常、使用するチャートはワークフローに事前に定義されています。
マシーン調整用チャート、各種プロファイリング用のチャート、および品質管理用の複数のウェッジチャートが事前にインストールされています。
このツールを呼び出すと、測定器に接続するためのウィンドウが最初に表示されます。AccurioPro Color Managerには以下の分光測色計とのインターフェイスが用意されています。
ストリップリーダー(ハンドヘルド)タイプ分光測色計: | |
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コンピューターに接続している対象の測定器を「リストから選択し接続します。AccurioPro Color Managerは、最後に使用した測定器との接続を自動的に確立しようとします。リストから別の機器を選択し、「接続」ボタンを使ってその機器に接続することもできます。目的の機器が表示されていない場合は、デバイスのリストから測定器のモデル、または「自動」を選択し、「再スキャン」ボタンを使うとUSBポートとネットワークに接続された機器の再スキャンが行われます。
測定器のモデルに応じて、「Connect」ダイアログで最初の校正を実行します。:
- MYIRO-9 (FD-9)は測定中に一定の間隔で自動的に校正を実行します。 手動による校正は必要ありません。
- MYIRO-1およびi1Proでは、機器に白色校正キャップ、白色校正板をそれぞれ取り付けてから、「Measure」ウィンドウの「校正」ボタンをクリックします。
- FD-7およびFD-5BTの場合は、測定器側で校正を開始します。 校正用アクセサリでスポット測定を行ってください。:
- FD-7/FD-5BTにターゲットマスクを取り付けます。
- 測定器をターゲットマスクとともに白色校正板の上に置きます。
- 校正が完了するまで、FD-7/FD-5BTをタイルに押し付けます。
測定器との接続が確立され、白色校正が完了すると、OKボタンをクリックすることができるようになります。OKボタンをクリックすると、測定のためのウィンドウが開きます。データリストから目的のチャートを選択し、測定を実行します。
測定が終わると、測定データを各種フォーマットでエクスポートできるようになります( データエクスポートとプリントの章を参照)。または、「Profiler」ツールや「Analyze」ツールを使ってAccurioPro ColorManagerで直接処理することもできます。
操作例1:プロファイリングチャートの測定
- 「Measure」ツールを起動し、使用したい測定器を接続してから、必要に応じて校正します。
- 「データリスト」ウィンドウで、測定フォルダー「Profiling」を選択します。
この測定フォルダーにはCMYK-810プロファイリングチャートが入っています。このチャートのレイアウトは汎用的なので、ストリップリーダータイプの測色計(MYIRO-1、FD-7、FD-5BT、i1Pro)とMYIRO-9 (FD-9)の両方で使用できます。このチャートには、大きな用紙サイズで使用できる1ページバージョンと、小さな用紙サイズで使用できる2ページに分割したバージョンが用意されています。
この測定フォルダーをクリックした時点で、接続済みの測定器と汎用レイアウトが選択されますので、「サイズ」のリストから用紙サイズを選択します。 - チャートの印刷に適したPDFファイルが 「ファイル」 -> 「印刷用ファイルを開く...」メニューから開くことができます。このファイルをプリンターで印刷します。
新しいICCプロファイルを作成するときは、このプロファイル作成用チャートの印刷設定では、プロファイル色変換が無効になっていることを確認してください。 - 測定器を使って印刷したチャートを測定します。コニカミノルタ製測定器は、あらゆる測定条件(M0, M1, M2など)を常に保持しています。したがって、測定の後でも、「パッチカラー」ウィンドウで目的の測定パラメーターにいつでも変更できます。
- 測定を終えたら、上部のツールバーにある「Profiler」アイコンを使ってAccurioPro ColorManagerの「Profiler」を起動します。「Profiler」のウィンドウが開き、な測定パラメーターを使って測定ファイルが転送されます。その後、Profilerのウィンドウでプロファイル計算用の詳細な設定を選択できます(ツール: Profilerの章を参照)。ICCプロファイルの計算に外部プログラムを使用する場合は、測定後にCGATS測定ファイルをエクスポートすることもできます(データエクスポートの章を参照)。
詳しい操作については、ツールの詳細の章を参照してください。
操作例2:品質保証チャートの測定
- 「Measure」ツールを起動し、いずれかの測定器を接続してから、必要に応じて白色校正します。
- 「データリスト」ウィンドウで、測定フォルダー「QC\Fogra MediaWedge 3.0」を選択します。この測定フォルダーにはFogra Media Wedge用の各種レイアウトが入っています。
接続済みの測定器がすでに選択されていますので、「レイアウト/タイプ」のリストから使用できるレイアウトを選択できます。選択したレイアウトによって、ストリップリーダー測定器は、スポット測定またはストリップ測定に自動で設定されます。 - テスト印刷に配置するメディアウェッジ印刷ファイルが必要な場合は、「ファイル」 -> 「印刷用ファイルを開く...」メニューで保存できます。
- 測定器を使って印刷したチャートを測定します。
- 測定を終えたら、評価のために「Analyze」ツールを起動し、目的の評価パラメーターを選択します(ツール: Analyzeの章を参照)。
詳しい操作については、ツールの詳細の章を参照してください。