印刷時、意図した色を本機で再現できないトラブルが起きる場合があります。
色の再現精度の不具合は、本機の周囲の温度や湿度の変化、本機のコンディションの変化、用紙の種類の変化によって起こります。
安定した品質を維持するには、定期的に「画質調整」を行ってください。
「画質調整」とは、意図した色を本機で再現するために行う調整です。画像のCMYK各色の入出カーブを調整し、目的の色に近づけます。
本機には、「画像安定化制御」という画質調整を自動でサポートする機能が搭載されています。
ユーザーの画質調整の作業負担を軽減し、一定の品質で画像を安定させます。
画像安定化制御機能は、画像安定化補正を必要とする条件を検知したときに、本機が自動でさまざまな補正を行います。補正する項目は以下のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
ロング補正制御 | 長期の休止や環境湿度の変化、大量印刷時などに発生した画像の出力濃度の変化を補正します。 |
画像間安定化制御 | 連続した印刷作業中に発生した出力濃度と線幅の変化を補正します。 |
ミドル補正制御 | 画像間安定化制御だけでは補正できない変化が発生した場合に、各補正機能の補正値を再構築します。 |
カラーレジスト補正制御 | 主走査、副走査、全体の横倍およびスキューのズレを補正します。 |
ただし、確認用のチャートを使用しない補正のため、用紙の種類や特性、転写、定着の状態などを考慮することができません。
より高精度な画質の調整や補正を行うには、ユーザーによる「画質調整」を実施してください。
色の再現精度を保つために、本機では以下の調整フローを推奨しています。
以下の4つのタイミングによって調整フローは異なります。詳しくは、参照ページをごらんください。
新しい種類の用紙を使用するとき
1000 ~ 2000枚出力したとき
スクリーン変更時
本章では、シチュエーション別に「おすすめの設定」を紹介しています。
装着しているオプションによって設定項目が異なります。詳しくは、以下の参照ページをごらんください。
毎日~2、3か月1度行う調整の順序を説明します。通常の運用に役立ててください。 | |
画質の不良が起きたときに行う調整を説明します。 | |
標準の設定から変更し、より色の再現性を安定させたいときに行う調整を説明します。 | |
標準の設定から変更し、調整時に発生するヤレ紙(廃棄する紙)の枚数を減らしたいときに行う調整を説明します。 | |
標準の設定から変更し、生産性を下げずに行う調整を説明します。 |