転写や分離、定着の各プロセスなど高度な調整項目を設定します。
[エキスパート調整]の項目を調整することで、さまざまな状況や仕上りに対応できます。
設定項目 | 説明 |
---|---|
[先端1オフセット(オモテ)]*1 | 以下の症状が用紙のオモテ面に発生した場合の調整範囲を設定します。 紙づまり(ジャムコード:J-2101):プラスの値を入力 紙づまり(ジャムコード:J-3102):マイナスの値を入力 |
[先端1オフセット(オモテ)]を設定した場合は、[先端2オフセット(オモテ)]も同じ数値に設定してください。 用紙の状態によって、調整方法(プラスとマイナス)が異なる場合があります。 調整することで、分離不良(ドラム部およびベルト部)が悪化する場合があります。また、以下の症状が発生する場合があります。
設定範囲:-128 ~ +127 | |
[先端1オフセット(ウラ)] | 以下の症状が用紙のウラ面に発生した場合の調整範囲を設定します。 紙づまり(ジャムコード:J-2102):プラスの値を入力 紙づまり(ジャムコード:J-3104):マイナスの値を入力 |
[先端1オフセット(ウラ)]を設定した場合は、[先端2オフセット(ウラ)]も同じ数値に設定してください。 用紙の状態によって、調整方法(プラスとマイナス)が異なる場合があります。 調整することで、分離不良(ドラム部およびベルト部)が悪化する場合があります。また、以下の症状が発生する場合があります。
設定範囲:-128 ~ +127 | |
[先端2オフセット(オモテ)]*1 | 以下の症状が用紙のオモテ面に発生した場合の調整範囲を設定します。 紙づまり(ジャムコード:J-2101):プラスの値を入力 紙づまり(ジャムコード:J-3102):マイナスの値を入力 |
[先端2オフセット(オモテ)]を設定した場合は、[先端1オフセット(オモテ)]も同じ数値に設定してください。 用紙の状態によって、調整方法(プラスとマイナス)が異なる場合があります。 調整することで、分離不良(ドラム部およびベルト部)が悪化する場合があります。また、以下の症状が発生する場合があります。
設定範囲:- 128 ~ + 127 | |
[先端2オフセット(ウラ)] | 以下の症状が用紙のウラ面に発生した場合の調整範囲を設定します。 紙づまり(ジャムコード:J-2102):プラスの値を入力 紙づまり(ジャムコード:J-3104):マイナスの値を入力 |
[先端2オフセット(ウラ)]を設定した場合は、[先端1オフセット(ウラ)]も同じ数値に設定してください。 用紙の状態によって、調整方法(プラスとマイナス)が異なる場合があります。 調整することで、分離不良(ドラム部およびベルト部)が悪化する場合があります。また、以下の症状が発生する場合があります。
設定範囲:-128 ~ +127 | |
[先端3オフセット(オモテ)]*1 | 特殊な用紙などで調整が必要な場合がありますが、基本的には調整不要です。 設定する場合は、必ず事前にサービス実施店にお問い合わせください。 設定範囲:- 128 ~ + 127 |
[先端3オフセット(ウラ)] | 特殊な用紙などで調整が必要な場合がありますが、基本的には調整不要です。 設定する場合は、必ず事前にサービス実施店にお問い合わせください。 設定範囲:- 128 ~ + 127 |
[画像オフセット(オモテ)] | 以下の症状が用紙のオモテ面に発生した場合の調整範囲を設定します。
調整することで、以下の症状が発生する場合があります。
設定範囲:-128 ~ +127 |
[画像オフセット(ウラ)] | 以下の症状が用紙のウラ面に発生した場合の調整範囲を設定します。
調整することで、以下の症状が発生する場合があります。
設定範囲:-128 ~ +127 |
[先端イレース量] | 以下の症状が上質紙や普通紙の薄紙(低剛度紙)のオモテ面に発生した場合の調整範囲を設定します。
調整することで、以下の症状が発生する場合があります。
設定範囲:0 ~ +200 |
[後端イレース量] | 以下の症状が上質紙や普通紙の薄紙(低剛度紙)のウラ面に発生した場合の調整範囲を設定します。
調整することで、以下の症状が発生する場合があります。
設定範囲:0 ~ +200 |
[定着温度調整] | 以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
設定範囲:-15 ~ +15 |
[IQ搬送ローラー速度調整] | インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501で薄紙(低剛度紙)などを読取る場合に、シワや搬送不良が発生したときは、搬送ローラーの速度バランスを設定します。 設定範囲:0 ~ +20 |
[定着圧接力設定] | 定着不足の場合に、圧接力が大きくなる方向に調整します。 カール量も増加します。 [デフォルト圧接力]:デフォルトの圧接力で調整します。 [圧接力微小]:圧接力を微小で調整します。 [圧接力小]:圧接力を小で調整します。 [圧接力中]:圧接力を中で調整します。 [圧接力大]:圧接力を大で調整します。 |
[プロセス速度設定] | 用紙の種類や坪量に合わせて搬送速度を設定します。 通常は[デフォルト]に設定します。紙づまりや重送などが発生した場合は、速度を変更して調整します。 以下に設定している場合は選択できません。
|
[スクリーンによるプロセス速度ダウン設定]*2 | スクリーンのプロセス速度を低下させる設定をします。 [する]:スクリーンのプロセス速度が低下します。 [しない]:スクリーンのプロセス速度が低下しません。 |
[エンボス紙濃度レベル設定] | エンボス紙凹部の転写抜けがある場合に設定します
この機能を使用するには、以下の設定が必要です。
[レベル1]:エンボス紙凹部の転写抜けを抑えます。 [レベル2]:エンボス紙凹部の転写抜けを[レベル1]より抑えます。 [レベル3]:エンボス紙凹部の転写抜けを[レベル2]より抑えます。 |
[片寄り検知JAM] | 5 mm / 0.2"以上の片寄りを紙づまりとして検知する設定をします。 [検知する]:片寄りを検知します。 [検知しない]:片寄りを検知しません。 |
[重送検知] | 重送を検知する設定をします。 [検知する]:重送を検知します。 [検知しない]:重送を検知しません。 |
[曲がり検知設定] | 給紙中に用紙の曲がりを紙づまりとして検知する設定をします。
[1.0%]:用紙が1.0%以上曲がった場合に紙づまりとして検知します。 [0.5%]:用紙が0.5%以上曲がった場合に紙づまりとして検知します。 [OFF]:曲がりを検知しません。 |
[定着PPMダウン] | 用紙サイズの大小によって画像ズレやシワが発生した場合に設定します。 [ダウンあり(手動)]:手動で印刷速度を設定します。設定について詳しくは、サービス実施店にお問い合わせください。 [ダウンあり(自動)]:定着ローラーの温度が規定の温度を超えたとき、印刷速度を自動で落とします。 [ダウンなし]:印刷速度を変更しません。 |
[転写圧設定] | 印刷時の圧力を設定します。
|
[転写ベルトクリーニング設定] | 本機の使用環境によってウラ面に汚れが発生した場合に設定します。
[標準]:標準のクリーニングを行います。 [設定1]:[設定1]のクリーニングを行います。 [設定2]:[設定2]のクリーニングを行います。 |
[転写ベルトクリーニング設定(RFP)] | 本機の使用環境によってウラ面に部分的な汚れが発生した場合に設定します。
[標準]:標準のクリーニングを行います。 [設定1]:[設定1]のクリーニングを行います。 [設定2]:[設定2]のクリーニングを行います。 [設定3]:[設定3]のクリーニングを行います。 |
[定着しわ低減設定] | ウォームアップ直後に、用紙後端側にシワが発生するときに設定します。
[低減レベル1]:用紙後端側に発生するシワを低減します。 [低減レベル2]:[低減レベル1]よりも強く用紙後端側に発生するシワを低減します。 [低減レベル3]:[低減レベル2]よりも強く用紙後端側に発生するシワを低減します。 |
[先端転写設定] | 紙先端の転写において分離性能を優先するか、先端画像を優先するかを選択します。
|
分離レベル 分離性能を優先する場合に選択します。 [分離レベル0]:分離性能を優先します。 [分離レベル+1]:[分離レベル0]よりも先端画像の欠損量が2 mm増加します。 [分離レベル+2]:[分離レベル+1]よりも先端画像の欠損量が2 mm増加します。 [分離レベル+3]:[分離レベル+2]よりも先端画像の欠損量が2 mm増加します。 | |
先端画像レベル 先端画像の印刷を優先にする場合に選択します。
[先端画像レベル0]:先端画像の印刷を優先します。 [先端画像レベル+1]:[先端画像レベル0]よりも先端画像欠損量が1 mm低減します(例外があります)。 [先端画像レベル+2]:[先端画像レベル+1]よりも先端画像欠損量が1 mm低減します(例外があります)。 [先端画像レベル+3]:[先端画像レベル+2]よりも先端画像欠損量が1mm低減します(例外があります)。 | |
[フルブリード印刷時の先端転写設定] | フルブリード印刷(ふちなし印刷)の際に[先端転写設定]を適用するか設定します。
[先端転写設定適用]:[先端転写設定]で設定した内容を適用します。 [フルブリード専用]:フルブリード印刷に適した動作になります。ただし、紙づまり(J-2101、J-3102)が発生しやすくなります。 |
[片寄り調整(オモテ)] | オモテ面の画像位置をオフセットさせたい場合に設定します。 |
[する(白紙)]:用紙の紙色が白の場合に選択します。用紙のオモテ面の片寄り調整を行います。 [する(追い刷り)]:追い刷りを行う場合に選択します。 [しない]:調整をしません。 | |
[検知設定]:追い刷り時の片寄り検知位置を調整します。 [(1)検知位置]:用紙先端からの距離を設定します。 設定範囲:5 mm ~ 25 mm [(2)検知範囲]:下絵がない範囲を設定します。 設定範囲:1 mm ~ 10 mm | |
[紙色(薄い)]:用紙の紙色が白や薄い場合に選択します。 [紙色(濃い)]:用紙の紙色が濃い場合に選択します。 | |
[片寄り調整(ウラ)] | ウラ面の画像位置をオフセットさせたい場合に設定します。 |
[する(白紙)]:用紙の紙色が白の場合に選択します。用紙のウラ面の片寄り調整を行います。 [する(追い刷り)]:追い刷りを行う場合に選択します。 [しない]:調整をしません。 | |
[検知設定]:追い刷り時の片寄り検知位置を調整します。 [(1)検知位置]:用紙先端からの距離を設定します。 設定範囲:5 mm ~ 25 mm [(2)検知範囲]:下絵がない範囲を設定します。 設定範囲:1 mm ~ 10 mm | |
[紙色(薄い)]:用紙の紙色が白や薄い場合に選択します。 [紙色(濃い)]:用紙の紙色が濃い場合に選択します。 | |
[PFU先端エアーシャッター設定] | トレイから給紙する用紙の先端を浮上させたり用紙をさばいたりするためのPFU先端エアーの吹出しを止めるタイミングを設定します。 厚紙や薄紙は以下の症状が発生したときに調整すると改善する場合があります。
|
[自動]:エアシャッターが閉じるタイミングを自動で調整します。 [手動]:エアシャッターが閉じるタイミングを手動で調整します。 [-1]:エアシャッターが閉じるタイミングを早くします。 [+1]:エアシャッターが閉じるタイミングを遅くします。 [+2]:エアシャッターが閉じるタイミングを[+1]より遅くします。 [OFF]:エアシャッターを無効にします。 | |
[PFU用紙浮上タイミング] | PFU先端エアーで用紙を浮上させるタイミングを設定します。 調整すると症状によっては改善する場合があります。
|
[自動]:用紙の浮上タイミングを自動で調整します。 [手動]:用紙の浮上タイミングを手動で調整します。 [早い]:用紙の浮上タイミングを早くします。 [遅い]:[手動]を選択します。用紙の浮上タイミングを遅くします。 | |
[PFUプレレジストローラー逆転制御] | 以下の症状が発生したときは、なしに設定すると改善する場合があります。ただし、用紙の曲りが発生する場合があります。
|
[自動]:プレレジストローラーの逆転制御の有無を自動で設定します。 [手動]:プレレジストローラーの逆転制御の有無を手動で設定します。[あり]または[なし]を選択できます。 [あり]:プレレジストローラーの逆転制御を有効にします。 [なし]:プレレジストローラーの逆転制御を無効にします。 | |
[自動検品レベル詳細設定]*3 | |
[有効]:給紙トレイごとに自動検品レベルを設定します。設定した給紙トレイにセットされた用紙は選択したレベルで自動検品されます。 [無効]:給紙トレイごとに設定した自動検品レベルを無効にします。 [共通設定]または[IQ機能設定]で設定した自動検品レベルが有効になります。 [詳細設定]:検品レベル選択キー([ゆるい]、[ふつう]、[きびしい]、[特定領域]) 選択した項目に沿った検品レベルに設定されます。 | |
[自動検品端部除外設定]*3 | 自動検品の検査除外領域のデフォルトを設定します。 給紙トレイごとに基準画像生成時の端部除外領域を設定できます。 [有効]を選択しても、以下の場合は[無効]と同じ動作になります。
|
テンキー | 数値を入力します。[+/-]を押して数値の符号を設定します。 |
*1:この機能を使用するには、以下の設定が必要です。
[エキスパート調整] - [先端転写設定]で[先端画像優先]を選択する
*2:お使いの機種によっては設定できません。
*3:以下のすべてのオプションが必要です。
インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501
紙面検査ユニット UK-301
中継搬送ユニット RU-702
ビデオインターフェイスキット VI-512
ビデオインターフェイスキット VI-513
ここでは[汚れ]の[検知濃度レベル]を選択した場合を例に説明します。
設定画面が表示されます。
[調整範囲:1~488mm] 1step=1 mm