転写や分離、定着の各プロセスなど高度な調整項目を設定します。
[エキスパート調整]の項目を調整することで、さまざまな状況や仕上りに対応できます。
設定項目 | 説明 |
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[2次転写出力調整(オモテ)] | 用紙のオモテ面への転写不足や白点状のノイズが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-50 ~ +50 |
[2次転写出力調整(ウラ)] | 用紙のウラ面への転写不足や白点状のノイズが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-50 ~ +50 |
[2次転写出力-先端調整(オモテ)] | 用紙のオモテ面の先端部分で転写不足が発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-50 ~ +50 |
[2次転写出力-先端調整(ウラ)] | 用紙のウラ面の先端部分で転写不足が発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-50 ~ +50 |
[2次転写出力-後端調整(オモテ)] | 用紙のオモテ面の後端部分で転写不足や転写ハジキが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-50 ~ +50 |
[2次転写出力-後端調整(ウラ)] | 用紙のウラ面の後端部分で転写不足や転写ハジキが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-50 ~ +50 |
[分離AC(オモテ)] | オモテ面の印刷時に転写リーク跡や静電ノイズが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-600 ~ +600 |
[分離AC(ウラ)] | ウラ面の印刷時に転写リーク跡や静電ノイズが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-600 ~ +600 |
[分離DC(オモテ)] | オモテ面の印刷時に静電オフセットが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-60 ~ +60 |
[分離DC(ウラ)] | ウラ面の印刷時に静電オフセットが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-60 ~ +60 |
[定着上ローラー温度] | 以下の症状が発生した場合に光沢および画像濃度の調整範囲を設定します。
設定範囲:-20 ~ +20 |
[先端イレース量] | 薄紙(低剛度紙)などで定着分離の不良が発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:0 ~ +200 |
[定着端部と中央の温度差] | 以下の症状が発生した場合や光沢および画像濃度の調整範囲を設定します。
設定範囲:-10 ~ +10 |
[定着下ローラー温度] | 以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
設定範囲:-15 ~ +70 |
[後端イレース量] | 薄紙(低剛度紙)などで定着分離の不良が発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:0 ~ +200 |
[反転排紙タイミング調整] | 反転排紙時に紙づまりやシワが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:0 ~ +10 |
[ADU反転タイミング調整] | 薄紙のコート紙などで用紙後端の座屈(フェイスダウン時)や紙づまり、ローラー跡が発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-6 ~ +6 |
[定着速度調整(オモテ面)] | 以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
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オモテ面とウラ面の両方に不具合が発生した場合は[定着速度調整(オモテ面)]を調整したあとに[定着速度調整(ウラ面補正量)]を調整します。 設定範囲:-200 ~ +200 | |
[定着速度調整(ウラ面補正量)] | 以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
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オモテ面とウラ面の両方に不具合が発生した場合は[定着速度調整(オモテ面)]を調整したあとに[定着速度調整(ウラ面補正量)]を調整します。 設定範囲:-200 ~ +200 | |
[レジストループ量(オモテ)] | 薄紙(低剛度紙)などのオモテ面印刷時に、シワやレジスト部での紙づまりが発生した場合に調整範囲を設定します。 設定範囲:-99 ~ +99 |
[レジストループ量(ウラ)] | 薄紙(低剛度紙)などのウラ面印刷時に、シワやレジスト部での紙づまりが発生した場合に調整範囲を設定します。 設定範囲:-99 ~ +99 |
[IQ搬送ローラー速度調整] | インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501で薄紙(低剛度紙)などを読取る場合に、シワや搬送不良が発生したときは、搬送ローラーの速度バランスを設定します。 設定範囲:0 ~ +20 |
[レジスト速度] | 転写ズレや色ズレが発生した場合に調整します。
設定範囲:-128 ~ +127 |
[反転デカーラー速度] | 紙づまりや通紙交差方向の凹み、シワが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-200 ~ +200 |
[反転速度(反転排紙下)] | 以下の症状が用紙に発生した場合の調整範囲を設定します。
設定範囲:-200 ~ +200 |
[反転速度(ADU)] | 以下の症状が用紙に発生した場合の調整範囲を設定します。
設定範囲:-200 ~ +200 |
[長尺反転速度1] | 長尺紙(487.8 mm / 19.2"以上)で以下の症状が発生した場合の調整範囲を設定します。
設定範囲:-200 ~ +200 |
[排紙デカーラー速度] | 薄紙(低剛度紙)などでデカール時のシワが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-200 ~ +200 |
[LCT長尺紙レジスト速度] | 長尺紙で通紙交差方向のスジやムラが発生した場合の調整範囲を設定します。 以下のいずれかのオプションが必要です。
設定範囲:-15 ~ +15 |
[レジスト速度(長尺)] | 長尺紙で通紙交差方向のスジまたは後端余白が少ない現象が発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-50 ~ +50 |
[長尺反転速度2] | 長尺紙(697.0 mm / 27.4"以上)で以下の症状が発生した場合の調整範囲を設定します。
設定範囲:-200 ~ +200 |
[反転ゲート切替えタイミング] | 反転ゲートで紙づまりや用紙の後端にキズが発生した場合の調整範囲を設定します。 設定範囲:-30 ~ +30 |
[RU速度調整(長尺)] | 長尺紙や薄紙(低剛度紙)で通紙交差方向にスジが発生した場合の調整範囲を設定します。 以下のオプションが必要です。
設定範囲:-100 ~ +100 |
[プレレジストループ量(オモテ)] | 用紙のオモテ面に以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
設定範囲:-99 ~ +99 |
[プレレジストループ量(1連目連結部)] | 用紙のオモテ面に以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
以下のオプションが必要です。
設定範囲:-99 ~ +99 |
[プレレジストループ量(2連目連結部)] | 用紙のオモテ面に以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
以下のオプションが必要です。
設定範囲:-99 ~ +99 |
[プレレジストループ量(手差し連結部)] | 用紙のオモテ面に以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
以下のオプションが必要です。
設定範囲:-99 ~ +99 |
[プレレジストループ量(トレイ6連結部)] | 用紙に以下の症状が発生した場合に調整範囲を設定します。
ペーパーフィーダーユニット PF-707mおよび、以下のいずれかのオプションが必要です。
設定範囲:-99 ~ +99 |
[定着初期温度アップ] | 非塗工紙(特にラフ紙)で画像の濃度が低い場合は[しない]を選択します。 [自動]:定着初期温度を自動で調整します。 [しない]:定着初期温度の調整をしません。 |
[2次転写押圧力] | 中抜けやノイズ、転写不足、後端のハジキが発生した場合に、用紙に合わせて設定します。 [自動]:自動で設定します。 [高い]:高圧力に設定します。 [普通]:通常の圧力に設定します。 [低い]:低圧力に設定します。 |
[CPMダウン] | 前紙後端から定着ベルト1周分(310 mm / 12.2")の位置に白色またはカラーのスジが交差方向に発生した場合は[ダウン]を選択します。 [通常]:通常に設定します。 [ダウン]:ダウンに設定します。 |
[総トナー量上限制御] | 薄紙(低剛度紙)などで定着分離の不良が発生した場合に設定します。
[する]:総トナーの使用量を制御します。 [しない]:総トナーの使用量を制御しません。 |
[トレイ別濃度調整(YMC)] | 普通紙やラフ紙、エンボス紙などの非コート紙で、画像濃度(YMC)が薄い場合に設定します。 [0(標準)]:標準の濃度に設定します。 [+1]~[+3(最大)]:標準よりも「+」の値の濃度に設定します。 |
[トレイ別濃度調整(K)] | 普通紙やラフ紙、エンボス紙などの非コート紙で、画像濃度(K)が薄い場合に設定します。 [0(標準)]:標準の濃度に設定します。 [+1]~[+3(最大)]:標準よりも「+」の値の濃度に設定します。 |
[片寄り検知JAM] | 5 mm / 0.2"以上の片寄りを紙づまりとして検知する設定をします。 [検知する]:片寄りを検知します。 [検知しない]:片寄りを検知しません。 |
[重送検知] | 重送を検知する設定をします。 以下のオプションが必要です。
[検知する]:重送を検知します。 [検知しない]:重送を検知しません。 |
[中間転写分離設定] | 原稿がハーフトーン画像で白スジが発生した場合に設定します。 [自動]:中間転写分離を自動で行います。 [ON]:中間転写分離を行います。 [OFF]:中間転写分離をしません。 |
[厚紙BKモード] | モノクロモードの厚紙(高剛度紙)で通紙交差方向のスジが発生した場合に設定します。 [ON]:厚紙BKモードを有効にします。 [OFF]:厚紙BKモードを無効にします。 |
[用紙レジスト補正レベル] | 厚紙(高剛度紙)用紙の中央から前後110 mm / 4.33"の位置(レジストローラー端部位置)にめくれが発生した場合に設定します。 [0(標準)]:標準の補正レベルです。 [-1]:標準よりも-1の補正レベルです。 [-2]:標準よりも-2の補正レベルです。 |
[排紙カール調整] | 排紙カールおよびカールの原因になる通紙不良が発生した場合に設定します。 [自動]:排紙カールの強度を自動で調整します。 [0]:排紙カールの強度を標準で調整します。 [+1]:排紙カールの強度を標準よりも+1で調整します。 [+2]:排紙カールの強度を標準よりも+2で調整します。 |
[反転排紙カール調整] | 両面印刷時に排紙カールおよびカールの原因になる通紙不良が発生した場合に設定します。 [自動]:反転排紙カールの強度を自動で調整します。 [0]:反転排紙カールの強度を標準で調整します。 [+1]:反転排紙カールの強度を標準よりも+1で調整します。 [+2]:反転排紙カールの強度を標準よりも+2で調整します。 |
[給紙アシスト設定] | 本体トレイで用紙の給紙が行われない場合(ノーフィードジャム)の再給送を有効にします。
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[自動]:給紙アシストが自動で[生産性優先]に設定されます。 [手動]:給紙アシストを手動で選択します。 [生産性優先]:生産性を優先します。 [給紙性優先]:給紙性を優先します。 | |
[片寄り調整(オモテ)] | オモテ面の画像位置をオフセットさせたい場合に設定します。 |
[する(白紙)]:用紙の紙色が白の場合に選択します。用紙のオモテ面の片寄り調整を行います。 [する(追い刷り)]:追い刷りを行う場合に選択します。 [しない]:調整をしません。 | |
[検知設定]:追い刷り時の片寄り検知位置を調整します。 [(1)検知位置]:用紙先端からの距離を設定します。 設定範囲:5 mm ~ 25 mm [(2)検知範囲]:下絵がない範囲を設定します。 設定範囲:1 mm ~ 10 mm | |
[紙色(薄い)]:用紙の紙色が白や薄い場合に選択します。 [紙色(濃い)]:用紙の紙色が濃い場合に選択します。 | |
[片寄り調整(ウラ)] | ウラ面の画像位置をオフセットさせたい場合に設定します。 |
[する(白紙)]:用紙の紙色が白の場合に選択します。用紙のウラ面の片寄り調整を行います。 [する(追い刷り)]:追い刷りを行う場合に選択します。 [しない]:調整をしません。 | |
[検知設定]:追い刷り時の片寄り検知位置を調整します。 [(1)検知位置]:用紙先端からの距離を設定します。 設定範囲:5 mm ~ 25 mm [(2)検知範囲]:下絵がない範囲を設定します。 設定範囲:1 mm ~ 10 mm | |
[紙色(薄い)]:用紙の紙色が白や薄い場合に選択します。 [紙色(濃い)]:用紙の紙色が濃い場合に選択します。 | |
[揺動設定] | 長尺紙の転写時にレジスト揺動で用紙の後端部の位置を補正します。通常は[自動]に設定します。
以下のいずれかのオプションが必要です。
[自動]:自動で設定します。 [手動]:手動で設定します。 |
[名称]:揺動設定に名称を付けることができます。 [オモテ]:オモテ面の揺動回数設定をする場合に選択します。 [ウラ]:ウラ面の揺動回数設定をする場合に選択します。 | |
[定着エアー分離 風量設定] | 定着分離で不良が発生した場合や、定着分離爪により通紙方向にスジが発生した場合に設定します。 [弱く]:押すたびに分離風量を弱く設定します。 [自動]:分離風量を自動で設定します。 [強く]:押すたびに分離風量を強く設定します。 |
[定着圧切替え] | 以下の症状が発生した場合に設定します。
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[自動]:圧力を自動で切替えます。 [普通]:普通の圧力に設定します。 [弱い]:[普通]よりも弱い圧力に設定します。 | |
[高剛度紙モード] | 高剛度紙でカラーレジストのズレが発生した場合に設定します。 [する]:[高剛度紙モード]にします。 [しない]:[高剛度紙モード]にしません。 |
[PFU吸引風量設定] | 吸引により用紙にダメージが発生した場合に設定します。
以下のオプションが必要です。
[弱く]:押すたびに吸引風量を弱く設定します。 [自動]:吸引風量を自動で設定します。 [強く]:押すたびに吸引風量を強く設定します。 |
[出力紙さばき設定] | 出力時に静電吸着が発生した場合に設定します。 [ON(塗工紙)]:塗工紙を給紙トレイにセットした場合にオフセット(ズレ)量を自動で設定します。 [ON(非塗工紙)]:塗工紙以外の用紙を給紙トレイにセットした場合にオフセット量を自動で設定します。 [マニュアル]:[オフセット値]でオフセット量を手動で設定します。 [OFF]:オフセットしません。 [オフセット値]:オフセット量を設定します。 調整範囲: -50 ~ +100 |
[排紙冷却風量調整] | 用紙に風を当てて、用紙同士の貼付きを防ぎます。 以下のいずれかのオプションが必要です。
[弱く]:押すたびに冷却風量を弱く設定します。 [自動]:冷却風量を自動で設定します。 [強く]:押すたびに冷却風量を強く設定します。 |
[自動検品レベル詳細設定]*1 | |
[有効]:給紙トレイごとに自動検品レベルを設定します。設定した給紙トレイにセットされた用紙は選択したレベルで自動検品されます。 [無効]:給紙トレイごとに設定した自動検品レベルを無効にします。 [共通設定]または[IQ機能設定]で設定した自動検品レベルが有効になります。 [詳細設定]:検品レベル選択キー([ゆるい]、[ふつう]、[きびしい]、[特定領域]) 選択した項目に沿った検品レベルに設定されます。 | |
[自動検品端部除外設定]*1 | 自動検品の検査除外領域のデフォルトを設定します。 給紙トレイごとに基準画像生成時の端部除外領域を設定できます。 [有効]を選択しても、以下の場合は[無効]と同じ動作になります。
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テンキー | 数値を入力します。[+/-]を押して数値の符号を設定します。 |
*1:以下のすべてのオプションが必要です。
インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501
紙面検査ユニット UK-301
中継搬送ユニット RU-702
ビデオインターフェイスキット VI-514
ビデオインターフェイスキット VI-515
ここでは[汚れ]の[検知濃度レベル]を選択した場合を例に説明します。
設定画面が表示されます。
[調整範囲:1~488mm] 1step=1 mm