ジョブの条件の変化は本機のコンディションに影響し、印刷時のトラブルの原因になる場合があります。
画質不良などのトラブルを防ぐためには、ジョブの特徴に応じた適切な対処が必要です。
以下の3つの特徴的なジョブ条件を例に、毎日のご使用に役立つ対処法を紹介します。
低カバレッジのジョブを大量に印刷したあと、すぐに高カバレッジのジョブを印刷すると、画像の乱れやトナーの固まりによる白点の発生などが起こる場合があります。
カバレッジの変動によるトラブルを防ぎたい場合は、「トナーリフレッシュ」を活用してください。
カバレッジとは?
カバレッジとは、A4サイズ用紙1ページあたりのトナー使用量の割合です。
カラーの写真やイラストが多いほど高ガバレッジになり、単色の文字が多いと低ガバレッジになります。
例:A4サイズ用紙をブラックトナーですべて塗りつぶしたとき、ブラックトナーのカバレッジは100%です。
-トナーリフレッシュとは
カバレッジの変動によるトラブルの原因の1つは、トナーをあまり使用しない印刷が長期または大量に続いたことによる現像器内のトナーの残留です。現像器内の残留期間が長くなるほどトナーが劣化し、画質に乱れが生じます。
ジョブの開始前に「トナーリフレッシュ」を行ってください。古いトナーを排出し、新しいトナーを現像器に供給することで画質を安定させます。詳しくは、[補正動作の実行]をごらんください。
本機にインテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501を装着している場合、「自動画質補正」機能を活用してください。
「自動画質補正」機能とは?
印刷物の断裁代に補正用のトンボと階調パッチを自動で印刷し、インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501のセンサーで読取って補正します。
画像位置や階調のズレをリアルタイムで補正するため、印刷中の画像安定性の向上を図ることができます。操作方法について詳しくは、自動画質補正をするにはをごらんください。
大量の印刷や色味が重要なジョブを印刷する場合、トナーリフレッシュのあとに「画像位置」および「画質」の調整をしてください。印刷物の品質を安定させることができます。トナーリフレッシュについて詳しくは、[補正動作の実行]をごらんください。
過去に印刷したジョブを同じ仕上りで印刷したい場合、あらかじめ基準となる「画像位置」および「画質」の調整値を作成し活用することで、再現精度を高めることができます。