コニカミノルタ製測定器は、測定中にサンプルの非常に詳しい色情報を記録し、それをアプリケーション固有のデータフォーマットで保存します。センサーが測定した情報はすべて、このデータフォーマットで保存されます。このようなファイル(.mdl)は測定器に固有のものなので、読み取るにはAccurioPro ColorManagerが必要になります。
測定データを処理する後続の手順(キャリブレーション(リニアライゼーション)、プロファイリング、品質管理など)では、色情報の一部のみが必要になりますが、さまざまな基準(測定条件、濃度ステータス、観察視野、照明条件などパラメーター)に応じて表色系(濃度、測色データ、分光)は多岐にわたります。
所望のユーザーが使用するデータの準備は、データのエクスポート機能で行われます。このときの出力される色彩値データは、事前に定義された選択可能な設定を使って準備され、標準化されたオープンファイルフォーマットで保存されます。
このプロセスは写真撮影における未加工データ処理に相当します。カメラはまず、撮影した画像情報をすべて、カメラ固有の大きな未加工ファイルに可逆圧縮保存します。RAW変換はこのデータを使い、個々のユーザー設定に基づいて、目的の色モデルとデータフォーマット、および適切なビット深度と解像度で、それぞれの目的に合わせて最適化した小さな画像ファイルを作成します。一切の情報を失うことなく新しい別の画像ファイルを何度も作成できるように、未加工ファイルは保管されます。
AccurioPro ColorManagerも同様に機能します。未加工ファイルは内部の.mdl測定ファイルであり、エクスポートされるファイルはそれぞれの用途に応じて必要な色データ(濃度、XYZ、L*a*b*、スペクトルデータなど)を持つCGATSテキストファイルです。
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